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代表コラム「Days My Best」

2021/01/06

みなさん明けましておめでとうございます。

株式会社AquaTerra代表の松田丈志です。

2018年5月に起業して、早いもので2年半が経ち、この度コーポレートサイトをリリースする事となりました。

このサイトを通してAquaTerraの活動を皆さんにお伝えできる事を嬉しく思います。

AquaTerraがどのような会社なのか?現在言えることはサイト内に記載していますので、そちらをみて頂きたいと思いますが、こちらの「Days My Best」では月に1回のペースで私の代表メッセージを発信していきたいと考えています。

第一弾の今回は、私がAquaTerraを起業した想いを綴らせて頂きます。

私自身は2016年の競泳選手引退後、スポーツジャーナリストとして個人の活動を作り上げて来ました。

スポーツ報道の現場や、情報番組のコメンテーター、東京オリンピック・パラリンピックに関わる活動など、引退してからの4年間で様々な仕事・経験をさせて頂きました。

その活動もまだまだ道半ばだと思っていて、もっと自分の知識やスキルを上げて、個人としてスポーツの力を伝える能力を上げていきたいと考えています。

一方で、個人の活動、接点だけではスポーツの力を伝えきれない人や場所があると感じていたことも事実です。

企業という社会の公器を通して、スポーツの力をより広く日常的に伝えていきたいと考えたのがAquaTerraを起業した想いです。

「AquaTerra Athletic Club」と命名したトレーニングジム事業に関しては、元競泳選手の松田がなんでトレーニングジムなのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、現役選手の時から、「いつかは自分のトレーニングジムを持ちたい」という想いを持っていました。

元々フィジカルトレーニングは好きでしたし、競泳選手としてプールだけでなく、ジムでも結構な時間を割いてトレーニングをやってきました。トレーニングすることで人間の身体は確実に変わります。その変化が楽しくもあり、トレーニングのツールや方法も無限にあるので新しいトレーニングを試していく楽しさも実感しました。

これまで海外合宿で行った国々で見てきた光景にも影響を受けました。

オーストラリア・ゴールドコーストのジムで朝から女性がフロントスクワットをする姿や、アメリカの大学キャンパスで、一般の学生が黙々とトレーニングする姿を見て海外の人のトレーニングへの意識と基礎知識の高さを実感しました。

一般の方が高重量の負荷をかける必要はないと思いますが、健康的な体を維持するためには、日本人ももっとライフスタイルの中に運動を取り入れた方が良いと感じていました。

更に日本にはプールは沢山あるのですが、一般の人が気楽にフリーウェイトを扱えてトレーニングの基礎動作を学べる場所が少ないと感じていた事も、このトレーニングジムを立ち上げた理由としてあります。

トレーニングジムは特定の競技に留まらず様々な競技や世代の方が交われる場所としてコミュニティ作りにも役立ちます。

AquaTerra Athletic Club事業を通して、少しでも日常的に身体を動かす人が増え、「スポーツが好き」という価値観の元、世代や職業、スポーツの種類を越えたコミュニティが作れたら嬉しく思います。今後は水泳事業も拡大して行く予定です。自前プールを持たずに既存施設を有効活用していく方向で既に事業をスタートさせています。

スポーツビジネスコンサルティング事業に関しては競泳選手だった私に経営の経験がこれまであったわけでもなく、日々経営を学びながらここまで来ています。

経営に関しての想いも現役時代に遡ります。

私が水泳を初めた東海スイミングクラブはボランティアのスイミングクラブでした。

東海スイミングクラブが設立されるきっかけとなったのは、創設当時、水難事故が多発し、

「泳げることで助かる命がある」

という想いで、水泳仲間が集まり水泳指導を行い始めたのがきっかけでした。

2017年に活動が休止されるまで、東海スイミングクラブが38年もの間ボランティアで運営されてきたことは素晴らしいことです。何千人という子供達がそこで水泳を学び、子供達の人間形成の一端を担いました。私もその中の1人です。

しかし、残念ながら活動休止となってしまった事実がそこにはあります。

ボランティアでのクラブ運営というのは特定の人達の熱い想いと社会奉仕的な精神があれば成り立ちますが、裏を返せば、その人達がいなくなってしまえば継続できません。

私が長年師事した久世由美子コーチの苦心も近くで見てきましたし、久世コーチ自身も常々「ボランティアでの活動は私で終わりにする」と仰っていました。

その経験から、スポーツの学びの場を持続可能なものにして行くためには、特定の人がいなくても成り立つ組織、ビジネスを作り上げなければいけないという想いが私の中にありました。

この経営という課題は今のスポーツ界全体を見渡しても解決するべき問題だと考えています。学校の部活動や地域のスポーツ少年団、または各競技団体や協会の運営など、これまで「ボランティア精神」に支えられてきた日本のスポーツ界には課題が山積みです。

私自身が経営を学び、スポーツを持続可能な事業として作り上げる能力を身につけなければならないと考えています。

私を育ててくれた東海スイミングクラブ、久世コーチをはじめ歴代コーチの方々、長年支えてくれた親御さん、地域の皆さんに感謝の意を表すると共に、これからの時代に向けて持続可能なスポーツビジネスの形を作り上げていきたいと考えています。

AquaTerraでは2020年8月に長年ファッション業界で経営及び企業コンサルティングに従事されてきた堀越重弘氏に経営参画して頂きました。

私のスポーツ界の経験、ネットワークと堀越氏の知見を活用し、AquaTerraスポーツビジネスコンサルティング事業を通して、日本のスポーツ界の様々なところで健全な経営が行われ、地方創生、健康寿命の延伸に繋がる事業やスポーツを通した子供達の学びの場が提供されることを願っています。

2020年はコロナウィルスの影響で大変な一年となりました。

緊急事態宣言や東京オリンピック・パラリンピックの延期、一時はスポーツクラブでのクラスター発生も報告され、弊社でもジムの営業を休業した期間もありました。

一方でコロナウィルスへの感染防止対策の一環として、「免疫力向上」には関心が高まっており、運動する事への関心や、良質な食事、睡眠への関心など、健康であることへのニーズは高まっていると感じています。

2021年を迎えた今も、コロナウィルス感染拡大は収まる事を知らず、ウィルスとの戦いは長期戦となりそうです。

スポーツ界にとっても苦しい時期が続くことが予想されますが、「この状況下だからできること、未来のために今できること」を常に考えながら、AquaTerraの事業を通してスポーツの力を伝えられる1年にしたいと思います。

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