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代表コラム「Days My Best」
2021/02/01
代表コラムVol 2
コロナウィルスの感染拡大が収まる気配がまだありません。
感染力が高いとされる変異ウィルスの出現も確認されておりますが、我々にできる感染防止対策に変わりはなく、引続きそれらの徹底を実施していきたいと思います。
さて1回目のコラムで、「コロナウィルスの出現により健康であることへのニーズは高まっている」と書きましたが、コロナウィルスが起こした我々の行動変容は数多くあります。
飲食店で混雑を避ける為の取組としてテイクアウトやデリバリーの普及、人流を減らし、オフィスでの密集を避ける為にリモートワークも普及し、それに伴う居住環境の見直しに繋がり、東京都の人口動向は12月24日の報告によると5ヶ月連続の転出超過となっています。
コロナウィルス感染防止対策により人口が密集する事で生まれる社会の問題点が浮き彫りになり、働き方、生活のあり方も半ば強制的に見直され、結果的に自身の暮らし、生き方を考え直した、という方も多いのではないでしょうか。
私自身も東京都在住ですが、その理由としては都内での仕事や国内外出張時のアクセスを考えて都内に住んでいますが、1度目の緊急事態宣言時には「こんなに家にいるなら、住む場所は東京ではなくてもよいのでは?」と本気で考えたほどです。
なかなか思考や行動を変えられない私たちに対してコロナウィルスが与えたインパクトは大きいと感じます。
HPの代表メッセージに
「スポーツには人生を変える力がある」
と書かせて頂きました。それはもちろん私の実体験から感じた言葉なのですが、私はスポーツ(水泳)との出会いが自身の行動を変えるきっかけとなり、人生が変わったと思っています。
8歳の時にテレビで見たバルセロナ五輪に衝撃を受けて「いつか自分も五輪に行きたい」と思ったことがきっかけで、私の中に「五輪」という目標が生まれました。実際4大会五輪に出場した訳ですが、その間、本当にたくさんの事がありました。勝った喜び、負けた悔しさもあれば、永遠に続くかとも思える地道で苦しいトレーニングの日々もありました。真冬のまだ暗い中、冷たいプールでの朝練も辛かったし、グアムで台風が直撃している時に外プールで練習した事もありました。まさに「雨にも負けず、風にも負けず」というような日々です。できればトレーニングなんてやりたくないと思いながらもやり続ける事ができたのは、「目標達成の為にやる」という意志決定ができたからだと思います。
それはアスリートとして五輪で結果を出す事が私の目標であり、勝つこと、結果を出すことが仕事だったから、その意志決定ができ行動に移せたのだと思います。
今、私が考えていることは、アスリートではなく「まだスポーツの恩恵に巡り合っていない人たちに、スポーツの力を届けるにはどうするべきか」という事です。
アスリートにとってトレーニングすることは仕事です。しかし、アスリートではない人達にとっては、仕事以外の時間でする運動になります。
私も引退をしてアスリートではなくなりました。
今でも、水泳レッスンで水着になる時もありますし、人前に出る仕事をしているので、身体をある程度維持する必要があります。それでも、運動することが「めんどくさいなぁ」と思うこと多々あります。
しかしそれは現役選手の時も同じでした。
「五輪で結果を出す」という高い目標を掲げても、いつも練習前は憂鬱でした。
そんな時に考えていたのは、トレーニングが終わった後の充実感です。
今は憂鬱だけど、「これを乗り越えればあの充実感が待っている」と思うとトレーニングに向かう事ができました。朝練後の食事は美味しいし、その後の昼寝なんか最高です。
今は時々ランニングもするのですが、ランニングは走り出す前が一番憂鬱で、走り出すとだんだん気分が良くなってきて、走り終わった後は1日の中でやるべきことはほとんど終わったかのような充実感が溢れてます。
その事がわかっているから、一番憂鬱な走り出す時を乗り越えられるのだと思うのです。
まだスポーツの恩恵に巡り合っていない人たちに、スポーツの力を届けるにはこの充実感を感じてもらう必要があると思っています。
人の思考や行動を変える事は簡単ではありません。まずは運動をする事に関心を持ってもらうための情報発信をし、運動する機会提供をしていきたいと考えています。
AquaTerraの事業を通して一人でも多くの方にスポーツの力を届け、行動変容を起こし、運動後の充実感を感じてもらいながら「私にもできるんだ」という自己肯定感を積み重ねてもらいたい。そうやって日々の心身のコンディションを自らマネジメントできる術を身につけるお手伝いと提案ができたらと思っています。